産炭地社会への望郷と炭鉱の世界遺産化 小さな物語が大きな物語に仕掛ける、モノに託した集合記憶の闘いの考察
2015年7月5日に「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産として登録された。この遺産には、三井三池炭鉱、三菱端島炭鉱、三菱高島炭鉱など多くの炭鉱遺構が含まれている。本発表は、立て坑や繰り込み所など巨大施設に焦点をあてた世界遺産版のヘゲモニックな物語に、石炭人形など小さなモノたちに熱い望郷の念を託した「私たち」の物語が仕掛ける闘いとせめぎ合いを、集合的記憶という観点から考察する。...
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Published in | 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. E13 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本文化人類学会
2016
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2189-7964 |
DOI | 10.14890/jasca.2016.0_E13 |
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Summary: | 2015年7月5日に「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産として登録された。この遺産には、三井三池炭鉱、三菱端島炭鉱、三菱高島炭鉱など多くの炭鉱遺構が含まれている。本発表は、立て坑や繰り込み所など巨大施設に焦点をあてた世界遺産版のヘゲモニックな物語に、石炭人形など小さなモノたちに熱い望郷の念を託した「私たち」の物語が仕掛ける闘いとせめぎ合いを、集合的記憶という観点から考察する。 |
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ISSN: | 2189-7964 |
DOI: | 10.14890/jasca.2016.0_E13 |