顎関節円板穿孔と臨床所見との関連性

エックス線テレビシステムを用いる顎関節腔造影検査において, 復位を伴わない円板前方転位と診断された患者36名における関節円板穿孔の有無と, それら患者の三次元顎運動所見および臨床所見との関連性について統計学的手法を用いて調査した。その結果, 関節円板穿孔の有無と顎運動所見との間には明らかな関連性は認められなかった。一方, 下顎頭外形異常は関節円板穿孔の関連因子であり, そのオッズ比は9.0であった。 以上のことから関節円板穿孔の診断には未だ造影検査は必須であると考えられた。...

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Published in日本顎関節学会雑誌 Vol. 10; no. 2; pp. 452 - 458
Main Authors 須賀, 賢一郎, 野沢, 健司, 米津, 博文, 今中, 正浩, 木住野, 義信, 小林, 馨
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本顎関節学会 20.09.1998
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ISSN0915-3004
1884-4308
DOI10.11246/gakukansetsu1989.10.452

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Summary:エックス線テレビシステムを用いる顎関節腔造影検査において, 復位を伴わない円板前方転位と診断された患者36名における関節円板穿孔の有無と, それら患者の三次元顎運動所見および臨床所見との関連性について統計学的手法を用いて調査した。その結果, 関節円板穿孔の有無と顎運動所見との間には明らかな関連性は認められなかった。一方, 下顎頭外形異常は関節円板穿孔の関連因子であり, そのオッズ比は9.0であった。 以上のことから関節円板穿孔の診断には未だ造影検査は必須であると考えられた。
ISSN:0915-3004
1884-4308
DOI:10.11246/gakukansetsu1989.10.452