Unstable shoesが歩行時の足関節可動域に与える影響について
[はじめに] 靴は, 摩擦や熱などの外的刺激から足部を保護するだけでなく, 運動時の足部・足関節を安定化する役割があり1), 日常生活やスポーツでは欠かせない道具である. 従来靴のデザインは, 歩行時の足部・足関節の生理的な動きを制限するように作製されている. そのため, 下肢の運動障害の要因である過回内などの足部・足関節の過剰な動きは靴を履くことにより制限される1). しかし一方で, この足部・足関節の安定化は下肢の筋力の廃用を招き, かえって下肢の運動障害が出現しやすくなるとも言われている2)-4). このような背景から, 開発された靴が, MBT shoes(Masai Barefoot...
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          | Published in | 帝京大学スポーツ医療研究 Vol. 4; pp. 7 - 10 | 
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| Main Authors | , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科
    
        28.02.2012
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| ISSN | 1883-406X | 
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| Summary: | [はじめに] 靴は, 摩擦や熱などの外的刺激から足部を保護するだけでなく, 運動時の足部・足関節を安定化する役割があり1), 日常生活やスポーツでは欠かせない道具である. 従来靴のデザインは, 歩行時の足部・足関節の生理的な動きを制限するように作製されている. そのため, 下肢の運動障害の要因である過回内などの足部・足関節の過剰な動きは靴を履くことにより制限される1). しかし一方で, この足部・足関節の安定化は下肢の筋力の廃用を招き, かえって下肢の運動障害が出現しやすくなるとも言われている2)-4). このような背景から, 開発された靴が, MBT shoes(Masai Barefoot Technology社, スイス)を代表とするunstable shoesである. Unstable shoesは, アウトソールの形状が丸みを帯びていることが特徴である. unstable shoesを履いて平らな地面に立つと, 不安定な地面に立っている状態を再現できるとされている1). | 
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| ISSN: | 1883-406X |