4種類のリドカイン製剤(院内製剤)における基剤の検討

「緒言」 形成外科領域におけるレーザー治療等の前処理として表面麻酔剤が使用されることがある. 欧米では10年前から麻酔クリームEMLAが販売されている. それはリドカインとプロカインの配合剤クリームである(基剤はカルボキシビニルポリマーを用いている), EMLAはレーザー治療点滴や採血, デルマトールによる採皮などの前処理に用いられている. 現在, わが国での薬剤部院内製剤の麻酔の軟膏としては7%リドカイン及びキシロカインゲル軟膏, PLクリーム, LTクリーム名で調製されている. リドカインとプロカインの混合クリーム(以下PLクリーム)はわが国においては市販されていなかったが, 2012年4...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 134; no. 2; pp. 249 - 258
Main Authors 山岡尚世a, 斎藤百枝美b, 丸山桂司b, 渡部多真紀b, 丸山一雄b, 鈴木亮b, 渡辺茂和b, 土屋雅勇b, 内田佳孝a, 望月正人a, 山辺智代c, 山岡桂子b, 平林慎一a
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本薬学会 01.02.2014
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ISSN0031-6903

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Summary:「緒言」 形成外科領域におけるレーザー治療等の前処理として表面麻酔剤が使用されることがある. 欧米では10年前から麻酔クリームEMLAが販売されている. それはリドカインとプロカインの配合剤クリームである(基剤はカルボキシビニルポリマーを用いている), EMLAはレーザー治療点滴や採血, デルマトールによる採皮などの前処理に用いられている. 現在, わが国での薬剤部院内製剤の麻酔の軟膏としては7%リドカイン及びキシロカインゲル軟膏, PLクリーム, LTクリーム名で調製されている. リドカインとプロカインの混合クリーム(以下PLクリーム)はわが国においては市販されていなかったが, 2012年4月に同一処方のクリームが発売された. 2基剤のメチルセルロース(methylcellulose; MC)とカーボポール(carbopol; CP)を使用した理由としては, 日本病院薬剤師会編第4版の病院薬局製剤には多くの病院で通常使用される麻酔剤の基剤はCP934P, MC及びハイビスワコー104が多く用いられている.
ISSN:0031-6903