教えられる体験をした学生の教える体験による学び - 「SPP技術指導演習」レポートからの分析

「要旨」「目的」 : 2年生の時に教えられる体験をした4年生が, 教える立場となり, 教える体験を通して, どのような学びを修得したかについて明らかにすることである. 「方法」 : A大学看護学部4年生で「SPP技術指導演習」を履修し, 研究参加への同意が得られた21名に対し, 学びのレポートの内容について, 質的記述的に分析した. 「結果」 : 【レディネスを把握しておく】, 【教えられる側の主体性を引き出すよう働きかける】, 【自身の経験や学びを活かす】, 【教えられる側の反応から指導の効果を確認する】, 【良好な関係を作る】, 【教えられる側の思いや考えを尊重する】, 【対等な立場で学び...

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Published in岐阜聖徳学園大学看護学研究誌 no. 8; pp. 21 - 29
Main Authors 大森裕子, 小平由美子, 高木歩実, 大見サキエ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 岐阜聖徳学園大学 31.03.2023
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ISSN2189-9525

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Summary:「要旨」「目的」 : 2年生の時に教えられる体験をした4年生が, 教える立場となり, 教える体験を通して, どのような学びを修得したかについて明らかにすることである. 「方法」 : A大学看護学部4年生で「SPP技術指導演習」を履修し, 研究参加への同意が得られた21名に対し, 学びのレポートの内容について, 質的記述的に分析した. 「結果」 : 【レディネスを把握しておく】, 【教えられる側の主体性を引き出すよう働きかける】, 【自身の経験や学びを活かす】, 【教えられる側の反応から指導の効果を確認する】, 【良好な関係を作る】, 【教えられる側の思いや考えを尊重する】, 【対等な立場で学び合う】等, 9のカテゴリが抽出された. 「結論」 : 学生は, 教えられる側である2年生が, 効果的な学びを得られるよう, 自身が2年生の時に教えられた体験や臨地実習などの経験を活かし, 説明をする体験を通して, 教える技術を体得していた.
ISSN:2189-9525