ターバン状を呈した巨大基底細胞癌の1例

• Published in: 皮膚 Vol. 40; no. 1; pp. 52 - 56
• Main Authors: 西谷, 知子, 久徳, 茂雄, 堀尾, 武, 為政, 大幾, 原田, 暁
• Format: Journal Article
• Language: English; Japanese
• Published: 日本皮膚科学会大阪地方会 1998
• Subjects: 動注化学療法; 巨大基底細胞癌
• ISSN: 0018-1390; 1884-541X
• DOI: 10.11340/skinresearch1959.40.52

72歳, 男性。頭頂部に11×9×4cm大のターバン状の隆起性腫瘤を認めた。病理組織検査にてcylindromaを否定され基底細胞癌と診断した。前立腺癌との重複癌であったため, 患者のQOLを考え, 術前に左外頚動脈より動注化学療法を施行した。しかし, 手術範囲をやや縮小したにすぎなかったため全摘出術を行った。転移, 再発は見られなかったが, 術後半年で前立腺癌のため死亡した。