Meta-, Diaphysectomy の経験特に孤立性骨嚢腫の観血的治療について

meta-, diaphysectomy を9例 (unicameral bone cyst 8例, chondromyxoid fibroma 1例) に施行し, その結果を報告するとともに, 手技, その適応, 手術の時期, 長所, 短所について述べた. 上腕骨などの非荷重骨にみられる骨嚢腫に対しては, methylprednisolone の注入による治療に第一に試みるべきだと思う. しかし, 荷重骨である大腿骨の近位部にみられる骨嚢腫で, くり返えす再発や, 病的骨折, また, 成長期に日常活動を長期間制限しにくい患者などでは, 観血的治療法をえらばざるをえないことがある. 一般に施行...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 32; no. 4; pp. 869 - 878
Main Authors 親川, 勝, 上江洌, 邦弘, 上原, 健志, 上原, 敏則, 長嶺, 功一, 宮城, 能久
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 西日本整形・災害外科学会 25.06.1984
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.32.869

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Summary:meta-, diaphysectomy を9例 (unicameral bone cyst 8例, chondromyxoid fibroma 1例) に施行し, その結果を報告するとともに, 手技, その適応, 手術の時期, 長所, 短所について述べた. 上腕骨などの非荷重骨にみられる骨嚢腫に対しては, methylprednisolone の注入による治療に第一に試みるべきだと思う. しかし, 荷重骨である大腿骨の近位部にみられる骨嚢腫で, くり返えす再発や, 病的骨折, また, 成長期に日常活動を長期間制限しにくい患者などでは, 観血的治療法をえらばざるをえないことがある. 一般に施行されてきた curttage and bone chips packing では, 再発率が高く, そのため, 種々の手技が試みられてきた. meta-, diaphysectomy は, 再発がみられない, 必要最少量の骨移植ですむ, 手技が比較的容易, 骨成長障害がすくない, などの点で, 手術遠応のある症例には, 試みてよい手技であると思う.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.32.869