SLEと皮膚筋炎のOverlap症候群

症例は34歳女性。平成3年に全身性エリテマトーデス (SLE) と診断され, ステロイド剤を内服投与されていた。その経過中, SLE症状の増悪とともに, 筋痛, 筋力低下, へりオトロープ疹が急性に出現し, 平成5年3月22日当科へ入院し, SLEと皮膚筋炎の各診断基準を完全に満たすoverlap症候群と診断した。また, 腎生検でループス腎炎を合併していた。ステロイド剤内服投与により症状は軽快し, 現在はコントロール良好である。さらに甲状腺腫大を認め, 精査の結果原発性甲状腺機能低下症を合併していたが, その原因は確定しておらず, overlap症候群との合併の意義も不明である。...

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Published in皮膚 Vol. 37; no. 1; pp. 33 - 38
Main Authors 秋友, 保千代, 堀尾, 武, 細川, 宏
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本皮膚科学会大阪地方会 1995
Subjects
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ISSN0018-1390
1884-541X
DOI10.11340/skinresearch1959.37.33

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Summary:症例は34歳女性。平成3年に全身性エリテマトーデス (SLE) と診断され, ステロイド剤を内服投与されていた。その経過中, SLE症状の増悪とともに, 筋痛, 筋力低下, へりオトロープ疹が急性に出現し, 平成5年3月22日当科へ入院し, SLEと皮膚筋炎の各診断基準を完全に満たすoverlap症候群と診断した。また, 腎生検でループス腎炎を合併していた。ステロイド剤内服投与により症状は軽快し, 現在はコントロール良好である。さらに甲状腺腫大を認め, 精査の結果原発性甲状腺機能低下症を合併していたが, その原因は確定しておらず, overlap症候群との合併の意義も不明である。
ISSN:0018-1390
1884-541X
DOI:10.11340/skinresearch1959.37.33