好ましい色の主観評価のための新しいサンプル提示法 多くのサンプルを一枚のシート上に系統的に配置する方法の提案

色の主観評価実験において, 評価サンプルの色を系統的に変化させ, それを系統的に配置すると, 多くのサンプルを負荷なく主観評価できる.前報において私たちは, 一枚の全紙大のシート上にa, bをそれぞれ系統的に変化させた数十枚の名刺サイズのポートレート写真を一覧表に配置させ, 従来法によるものと有意差のない結果を得るとともに, 評価時間を大幅に短縮することができることを示した. しかし, Lの要因を加え複数のシートを用いる場合, シートごとの相対評価となるため, データの補正を必要とした. 本研究は, この問題に対応するためL, a, bの三次元の要因をもったサンプルを1枚のシート上に系統的に配...

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Published in日本写真学会誌 Vol. 70; no. 6; pp. 354 - 357
Main Authors 山本, 真理, 青木, 直和, 佐藤, 大輔, 小林, 裕幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本写真学会 25.12.2007
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ISSN0369-5662
1884-5932
DOI10.11454/photogrst1964.70.354

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Summary:色の主観評価実験において, 評価サンプルの色を系統的に変化させ, それを系統的に配置すると, 多くのサンプルを負荷なく主観評価できる.前報において私たちは, 一枚の全紙大のシート上にa, bをそれぞれ系統的に変化させた数十枚の名刺サイズのポートレート写真を一覧表に配置させ, 従来法によるものと有意差のない結果を得るとともに, 評価時間を大幅に短縮することができることを示した. しかし, Lの要因を加え複数のシートを用いる場合, シートごとの相対評価となるため, データの補正を必要とした. 本研究は, この問題に対応するためL, a, bの三次元の要因をもったサンプルを1枚のシート上に系統的に配置する新しい方法を提案する. 一枚ずつランダムに提示する方法による結果と比較することにより, この新しい提示方法が精度の高い評価法であることを示した.
ISSN:0369-5662
1884-5932
DOI:10.11454/photogrst1964.70.354