臨床現場における薬剤師の役割 (12) 臨床現場を支援するDI業務
「はじめに」近年, 新規医薬品や新規製剤の数は増え続けており, それに伴い必然的に情報量も膨大となっている. そのような中で, 臨床現場は多忙を極め, 正確に情報を収集しより良い薬物療法を選択することは難しくなってきている. 医薬品情報(DI:Drug Information)業務では, 医療従事者への医薬品情報の提供を通じ, 合理的薬物療法の発展をはかり, 医療の質向上に寄与することを目的としている. 合理的薬物療法とは, 患者治療においてより有効で安全な薬物治療を指す. そのため, DI室で扱う情報は, 情報源の信頼性は勿論, 医療機関の特性, 患者への適合性や必要性等を考慮して取捨選択し...
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| Published in | 日本医科大学医学会雑誌 Vol. 19; no. 2; pp. 164 - 170 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本医科大学医学会
01.04.2023
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1349-8975 |
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| Summary: | 「はじめに」近年, 新規医薬品や新規製剤の数は増え続けており, それに伴い必然的に情報量も膨大となっている. そのような中で, 臨床現場は多忙を極め, 正確に情報を収集しより良い薬物療法を選択することは難しくなってきている. 医薬品情報(DI:Drug Information)業務では, 医療従事者への医薬品情報の提供を通じ, 合理的薬物療法の発展をはかり, 医療の質向上に寄与することを目的としている. 合理的薬物療法とは, 患者治療においてより有効で安全な薬物治療を指す. そのため, DI室で扱う情報は, 情報源の信頼性は勿論, 医療機関の特性, 患者への適合性や必要性等を考慮して取捨選択し, 効率よく収集・加工・提供する必要がある. |
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| ISSN: | 1349-8975 |