看護過程のアセスメント段階における学生の理解度を高める教授法の検討

本研究は, 看護過程演習における学生のアセスメントの理解度に影響を及ぼした要因を分析し, 効果的な教授法を検討することを目的とした. 対象は, A看護専門学校の平成10年度~12年度までの2年次生である. 研究方法は, 学生の自己評価表と質問紙法を用いて, アセスメントの理解度と学習姿勢, 及び学生の教員に対する評価を調査し, 統計学的分析を行った. その結果, 1. 学生のアセスメントの理解度では, 10年度と比較して11年度の方が有意に高かったのは4項目であった. さらに, 11年度と比較して12年度の方が有意に高かったのは, 1項目であった. 2. 学生の学習姿勢では, 10年度に比較し...

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Published in新潟医療福祉学会誌 Vol. 7; no. 1; pp. 10 - 19
Main Author 石塚敏子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 新潟医療福祉学会 2007
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ISSN1346-8774

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Summary:本研究は, 看護過程演習における学生のアセスメントの理解度に影響を及ぼした要因を分析し, 効果的な教授法を検討することを目的とした. 対象は, A看護専門学校の平成10年度~12年度までの2年次生である. 研究方法は, 学生の自己評価表と質問紙法を用いて, アセスメントの理解度と学習姿勢, 及び学生の教員に対する評価を調査し, 統計学的分析を行った. その結果, 1. 学生のアセスメントの理解度では, 10年度と比較して11年度の方が有意に高かったのは4項目であった. さらに, 11年度と比較して12年度の方が有意に高かったのは, 1項目であった. 2. 学生の学習姿勢では, 10年度に比較して11年度の方が有意に高かったのは全3項目であった. 3. 学生の教員に対する評価は, 10年度と11年度間での有意差はみられなかった. 4. 学生は, 授業時間の不足を感じている状況があった. 今後は講義を取り入れて, 学生が共通に理解できる場を設けるなどの必要性が示唆された.
ISSN:1346-8774