CT, MRIによる頸部転移リンパ節の画像診断

口腔癌における頸部リンパ節転移のCT, MRI診断の診断基準と正診率につき述べ, 文献的考察を行った。CTやMRIにおける転移リンパ節の診断基準は1) リンパ節腫大, 2) 内部の壊死, 3) リンパ筋周囲の境界不明瞭 (節外浸潤) である。機器の進歩によりCTやMRIの画質は改善し, 小さなリンパ節の検出能は向上しているが, 腫大のないリンパ節転移や炎症性リンパ節腫大があるため正診率の改善はみられず, 画像診断の限界と思われる。...

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Published in日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 10; no. 4; pp. 267 - 274
Main Authors 足立, 秀治, 河野, 通雄, 大野, 良治, 梅田, 正博, 寺延, 治, 島田, 桂吉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 15.12.1998
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ISSN0915-5988
1884-4995
DOI10.5843/jsot.10.267

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Summary:口腔癌における頸部リンパ節転移のCT, MRI診断の診断基準と正診率につき述べ, 文献的考察を行った。CTやMRIにおける転移リンパ節の診断基準は1) リンパ節腫大, 2) 内部の壊死, 3) リンパ筋周囲の境界不明瞭 (節外浸潤) である。機器の進歩によりCTやMRIの画質は改善し, 小さなリンパ節の検出能は向上しているが, 腫大のないリンパ節転移や炎症性リンパ節腫大があるため正診率の改善はみられず, 画像診断の限界と思われる。
ISSN:0915-5988
1884-4995
DOI:10.5843/jsot.10.267