V.A.C.&reg治療システムにおけるグラニューフォーム™の断面積・長さと圧伝達の関係

局所陰圧閉鎖療法(以下,NPWT)では,創の状態によりブリッジング法などのようにフォームを四角柱状に加工し用いる工夫を要することがあるが,そのような場合の圧伝達について言及した報告はない。今回われわれは,細長く四角柱状に加工したフォームにおいて,断面積,長さが設定圧と実測値の乖離に影響を及ぼすかを検討した。断面辺長が A群)3.0 × 3.2cm,B群)1.5 × 3.2cm,C群)1.5 × 1.6cm,D群)0.75 × 0.75cmの四角柱状のフォームを,各10検体ずつ作製した。長さの初期設定は200cmとし,10cm単位で短縮しながら,フォーム最遠位部への圧伝達を検証した。単回帰分析を...

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Published in創傷 Vol. 11; no. 2; pp. 47 - 52
Main Authors 桒水流, 健二, 櫻井, 敦, 寺師, 浩人, 大﨑, 健夫, 榊原, 俊介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本創傷外科学会 2020
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ISSN1884-880X
DOI10.11310/jsswc.11.47

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Summary:局所陰圧閉鎖療法(以下,NPWT)では,創の状態によりブリッジング法などのようにフォームを四角柱状に加工し用いる工夫を要することがあるが,そのような場合の圧伝達について言及した報告はない。今回われわれは,細長く四角柱状に加工したフォームにおいて,断面積,長さが設定圧と実測値の乖離に影響を及ぼすかを検討した。断面辺長が A群)3.0 × 3.2cm,B群)1.5 × 3.2cm,C群)1.5 × 1.6cm,D群)0.75 × 0.75cmの四角柱状のフォームを,各10検体ずつ作製した。長さの初期設定は200cmとし,10cm単位で短縮しながら,フォーム最遠位部への圧伝達を検証した。単回帰分析を用いた4群間の検定では,圧伝達に有意な差を認めなかった。フォームを四角柱状の形態で用いる場合,臨床の現場で用いる範囲内では設定圧を維持しうると考えられる。
ISSN:1884-880X
DOI:10.11310/jsswc.11.47