尿路感染症に対するNM441の臨床的検討

キノロン系合成抗菌薬NM441の尿路感染症における有効性と安全性について検討した. 急性単純性膀胱炎1例, 急性単純性腎孟腎炎1例, 複雑性尿路感染症15例の計17例に, 1日200～400mgを3～14日間経口投与した. 単純性の症例は主治医判定, UTI判定ともに2例とも「著効」を示した. 複雑性15例の主治医判定では, 「著効」8例, 「有効」4例, 「やや有効」1例, 「無効」1例, 「判定不能」1例であった. UTI薬効評価基準に合致した複雑性尿路感染症13例では「著効」6例, 「有効」5例, 「無効」2例 (有効率84.6%) であった. 自他覚的副作用は認めず, 臨床検査値異常変...

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Published in日本化学療法学会雑誌 Vol. 44; no. Supplement1; pp. 659 - 662
Main Authors 及川, 克彦, 伊藤, 晋, 豊田, 精一, 折笠, 精一, 加藤, 慎之介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 25.03.1996
Subjects
NM441
ニューキノロン薬
尿路感染症
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ISSN1340-7007
1884-5886
DOI10.11250/chemotherapy1995.44.Supplement1_659

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Summary:キノロン系合成抗菌薬NM441の尿路感染症における有効性と安全性について検討した. 急性単純性膀胱炎1例, 急性単純性腎孟腎炎1例, 複雑性尿路感染症15例の計17例に, 1日200～400mgを3～14日間経口投与した. 単純性の症例は主治医判定, UTI判定ともに2例とも「著効」を示した. 複雑性15例の主治医判定では, 「著効」8例, 「有効」4例, 「やや有効」1例, 「無効」1例, 「判定不能」1例であった. UTI薬効評価基準に合致した複雑性尿路感染症13例では「著効」6例, 「有効」5例, 「無効」2例 (有効率84.6%) であった. 自他覚的副作用は認めず, 臨床検査値異常変動を2例に認めたが, 軽度であった.
ISSN:1340-7007
1884-5886
DOI:10.11250/chemotherapy1995.44.Supplement1_659