99mTc-テクネガス吸入検査における肺内放射能の簡易測定法

肺換気(テクネガス)シンチグラフィはテクネガス吸入時,周囲に放射能汚染が発生する場合があり,ガンマカメラとは別の区画で行うことが望ましい。そのためには患者が吸入した放射能量が撮像に適切な量であるかを推定する必要がある。今回,吸入したテクネガスの放射能量を簡便に推定し,吸入手技の最適化を試みた。ファントム実験では放射能量と電離箱式サーベイメータ測定値間に強い正の相関がみられた。臨床例ではファントム実験で得た回帰式で換算し吸入量を推定した結果,全例で診断に適切な画像が得られた。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 61; no. 12; pp. 595 - 600
Main Authors 富樫, 幸子, 椎名, 勝也, 鈴木, 宏明, 太田, 勝郎, 小野口, 昌久, 平瀬, 清, 谷口, 修一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2012
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.61.595

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Summary:肺換気(テクネガス)シンチグラフィはテクネガス吸入時,周囲に放射能汚染が発生する場合があり,ガンマカメラとは別の区画で行うことが望ましい。そのためには患者が吸入した放射能量が撮像に適切な量であるかを推定する必要がある。今回,吸入したテクネガスの放射能量を簡便に推定し,吸入手技の最適化を試みた。ファントム実験では放射能量と電離箱式サーベイメータ測定値間に強い正の相関がみられた。臨床例ではファントム実験で得た回帰式で換算し吸入量を推定した結果,全例で診断に適切な画像が得られた。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.61.595