眼科領域におけるNM441の臨床的・基礎的検討
新しいピリドンカルボン酸系合成抗菌剤であるNM441の前眼部感染症に対する臨床効果を検討した。また, NM441内服1~4.7時間後の白内障手術時に採取した房水中の薬剤濃度も測定した。 臨床例の対象は, 麦粒腫1例, 涙嚢炎1例, 角膜炎6例で, 年齢は59~80歳 (平均69歳) であった。投与量は1日に200mg×2回で, 投与日数は3~8日 (平均6日) であった。全症例8例中, 「著効」5例, 「有効」3例であり「無効」例はみられなかった。副作用は全く認められなかった。 房水中のNM394濃度は0.007~0.099μg/ml, 房水血清比は1.8~12.4%であった。 以上の結果より...
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| Published in | 日本化学療法学会雑誌 Vol. 44; no. Supplement1; pp. 551 - 553 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
25.03.1996
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| Subjects | |
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| ISSN | 1340-7007 1884-5886 |
| DOI | 10.11250/chemotherapy1995.44.Supplement1_551 |
Cover
| Summary: | 新しいピリドンカルボン酸系合成抗菌剤であるNM441の前眼部感染症に対する臨床効果を検討した。また, NM441内服1~4.7時間後の白内障手術時に採取した房水中の薬剤濃度も測定した。 臨床例の対象は, 麦粒腫1例, 涙嚢炎1例, 角膜炎6例で, 年齢は59~80歳 (平均69歳) であった。投与量は1日に200mg×2回で, 投与日数は3~8日 (平均6日) であった。全症例8例中, 「著効」5例, 「有効」3例であり「無効」例はみられなかった。副作用は全く認められなかった。 房水中のNM394濃度は0.007~0.099μg/ml, 房水血清比は1.8~12.4%であった。 以上の結果より, 本剤は前眼部感染症に対して有用な薬剤であると考えられた。 |
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| ISSN: | 1340-7007 1884-5886 |
| DOI: | 10.11250/chemotherapy1995.44.Supplement1_551 |