腎機能障害患者におけるdoripenemの体内動態
腎機能障害患者におけるdoripenem (DRPM) の体内動態を健康成人男性の成績と比較検討した. Ccrを指標として腎機能障害の程度により軽度障害患者: 50≦Ccr<70mL/min (I群, n=4), 中等度障害患者: 30≦Ccr<50mL/min (II群, n=6), 高度障害患者: Ccr<30mL/min (III群, n=2) の3群に分け, 健康成人男性を対象とした第I相臨床試験の成績と比較した. DRPM250mg単回投与後のAUCは健康成人群20.26μg・h/mL, I群40.55μg・h/mL, II群48.21μg・h/mL, III群64...
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          | Published in | 日本化学療法学会雑誌 Vol. 53; no. Supplement1; pp. 130 - 135 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            公益社団法人 日本化学療法学会
    
        20.07.2005
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| ISSN | 1340-7007 1884-5886  | 
| DOI | 10.11250/chemotherapy1995.53.Supplement1_130 | 
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| Summary: | 腎機能障害患者におけるdoripenem (DRPM) の体内動態を健康成人男性の成績と比較検討した. Ccrを指標として腎機能障害の程度により軽度障害患者: 50≦Ccr<70mL/min (I群, n=4), 中等度障害患者: 30≦Ccr<50mL/min (II群, n=6), 高度障害患者: Ccr<30mL/min (III群, n=2) の3群に分け, 健康成人男性を対象とした第I相臨床試験の成績と比較した. DRPM250mg単回投与後のAUCは健康成人群20.26μg・h/mL, I群40.55μg・h/mL, II群48.21μg・h/mL, III群64.31μg・h/mLであり, Ccrの低下に応じて増加した. 血中消失半減期はそれぞれ0.90, 1.98, 2.16, 3.56時間で, Ccrの低下に応じて延長した. 投与開始後24時間までの尿中排泄率は健康成人群74.5%, I群63.9%, II群67.3%, III群58.2%であり, Ccrの低下により減少する傾向が認められた. 副作用は認められなかった. 以上の成績より, 本薬剤を腎機能低下例に使用する場合には投与量, 投与間隔を充分に考慮する必要があると考えられた. | 
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| ISSN: | 1340-7007 1884-5886  | 
| DOI: | 10.11250/chemotherapy1995.53.Supplement1_130 |