舌に発生した両側性脂肪腫の1例

今回我々は舌に発生した両側性脂肪腫の1例を経験した。過去10年間に自験例を含めて20例が報告されているが, 口腔外科, 皮膚科からの報告が大半を占めており耳鼻科からは初めての報告である。 症例は68歳男性で舌の腫瘤を主訴に来院した。現病歴は2002年9月中旬に舌のしこりを自覚した。初診時両側舌縁に最大径13mm, 弾性硬の腫瘤を4個触知し, MRI所見では舌両側外側縁に4~8mmの結節性の腫瘤を認め, T1, T2強調画像ともに高信号を示した。CT所見では両側の舌縁部に結節性のlow density areaを認めた。摘出後病理組織所見で脂肪腫の診断であった。...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 46; no. 5; pp. 363 - 367
Main Authors 堀内, 長一, 田口, 享秀, 入澤, ゆかり, 持松, いづみ, 佐藤, 守彦, 河合, 敏, 佃, 守
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.10.2003
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ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo1958.46.363

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Summary:今回我々は舌に発生した両側性脂肪腫の1例を経験した。過去10年間に自験例を含めて20例が報告されているが, 口腔外科, 皮膚科からの報告が大半を占めており耳鼻科からは初めての報告である。 症例は68歳男性で舌の腫瘤を主訴に来院した。現病歴は2002年9月中旬に舌のしこりを自覚した。初診時両側舌縁に最大径13mm, 弾性硬の腫瘤を4個触知し, MRI所見では舌両側外側縁に4~8mmの結節性の腫瘤を認め, T1, T2強調画像ともに高信号を示した。CT所見では両側の舌縁部に結節性のlow density areaを認めた。摘出後病理組織所見で脂肪腫の診断であった。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo1958.46.363