HIV抗体陽性血友病患者の口腔からのCandida albicans検出率
名古屋大学医学部附属病院歯科口腔外科外来を歯科治療を目的に受診した血友病患者37名に対して, Microstix-Candida ® (マイルス・三共株式会社) を用いてCandida albicansの検出率を検討した。37名中18名 (48.6%) がHIV抗体陽性で, ほかの19名 (51.4%) は抗体陰性であった。抗体陽性者18名中5名 (27.8%), 抗体陰性者19名中1名 (5.3%) の口腔内からそれぞれC. albicansが検出された。 さらにHIV抗体陽性者群では, リンパ球減少症, CD4+細胞減少, CD4/CD8の逆転, DMF歯率が高い, などの所見がみられる患...
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          | Published in | 有病者歯科医療 Vol. 4; no. 1; pp. 21 - 26 | 
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| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本有病者歯科医療学会
    
        31.08.1995
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0918-8150 1884-667X  | 
| DOI | 10.11255/jjmcp1992.4.21 | 
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| Summary: | 名古屋大学医学部附属病院歯科口腔外科外来を歯科治療を目的に受診した血友病患者37名に対して, Microstix-Candida ® (マイルス・三共株式会社) を用いてCandida albicansの検出率を検討した。37名中18名 (48.6%) がHIV抗体陽性で, ほかの19名 (51.4%) は抗体陰性であった。抗体陽性者18名中5名 (27.8%), 抗体陰性者19名中1名 (5.3%) の口腔内からそれぞれC. albicansが検出された。 さらにHIV抗体陽性者群では, リンパ球減少症, CD4+細胞減少, CD4/CD8の逆転, DMF歯率が高い, などの所見がみられる患者群においてC. albicansの検出率が高かった。一方, OHI-SのスコアーとC. albicansの検出率の相関性は不明であった。 以上の結果をふまえ, HIV抗体陽性者の治療には口腔衛生管理を含む総括的な全身管理を主治医と歯科医が協力して行う必要性を痛感した。 | 
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| ISSN: | 0918-8150 1884-667X  | 
| DOI: | 10.11255/jjmcp1992.4.21 |