体型による血清γ-GTP (1) 分画と摂取栄養素の疫学的研究
飲酒常習者を除いた一般学生249名を対象に体型別に血清γ-GTP活性値, 分画比と摂取栄養素の関連性を追求し, 栄養評価に活用できる指標性の因子を抽出することを検討した。 1.体型別の血清γ-GTP値と摂取栄養素量の関係は普通型の群でビタミンC摂取量と危険率5%以下の有意な負の相関が認められたに過ぎなかった。 2.体型別の血清γ-GTP (1) 分画図と摂取栄養素の関係は, やせ型の群はビタミンB1, ビタミンCの各摂取量, 蛋白質 (g)/体重 (kg) と, 普通型の群は蛋白質, ビタミンB1, ビタミンCの各摂取量, 蛋白質 (g)/体重 (kg) と危険率1%以下の有意な負の関係が認め...
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Published in | 日本農村医学会雑誌 Vol. 34; no. 4; pp. 789 - 796 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本農村医学会
01.11.1985
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Subjects | |
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ISSN | 0468-2513 1349-7421 |
DOI | 10.2185/jjrm.34.789 |
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Summary: | 飲酒常習者を除いた一般学生249名を対象に体型別に血清γ-GTP活性値, 分画比と摂取栄養素の関連性を追求し, 栄養評価に活用できる指標性の因子を抽出することを検討した。 1.体型別の血清γ-GTP値と摂取栄養素量の関係は普通型の群でビタミンC摂取量と危険率5%以下の有意な負の相関が認められたに過ぎなかった。 2.体型別の血清γ-GTP (1) 分画図と摂取栄養素の関係は, やせ型の群はビタミンB1, ビタミンCの各摂取量, 蛋白質 (g)/体重 (kg) と, 普通型の群は蛋白質, ビタミンB1, ビタミンCの各摂取量, 蛋白質 (g)/体重 (kg) と危険率1%以下の有意な負の関係が認められた。過体重型の群は血清γ-GTP (1) 分画比とビタミンC摂取量と危険率1%以下の負の関係が認められた。 3.体型別の各群の血清γ-GTP (1) 分画比と摂取栄養素の各変数の重回帰分析の結果はやせ型の群は, 熱量, ビタミンCの各摂取量, 蛋白質 (g)/体重 (kg) が選択され, その中でビタミンC摂取量, 蛋白質 (g)/体重 (kg) が有意な負の回帰を示した。普通型の群はビタミンC摂取量, 蛋白質 (g)/体重 (kg) が選択された。それぞれ負の回帰であった。過体重型の群はビタミンC, 動物性蛋白質摂取量が選択されそれぞれ有意な回帰を示した。 |
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ISSN: | 0468-2513 1349-7421 |
DOI: | 10.2185/jjrm.34.789 |