幸せなコミュニティモデルの創出 ものづくりの支援を通したサービス機能の可視化を基盤にして

本研究は,不可視のサービス機能の変容を通して,共同体を閾値の突破に向けていかにファシリテートするかの試みである。まず,触媒機能を持つヒトや組織を"セレンディピティ"とし,これを共同体に組み込む支援を通して不可視サービスの可視化過程を導く。次にそうした,一連のプロセスはゆらぎとしての混沌から秩序が形成されるオートポイエーティック・システムであり,これが自己組織化の本質であることを論証する。結論として仕事を分割するための分業が支配する"不幸せなコミュニティモデル"に対し,補い合うための協働から創発されるのが"幸せなコミュニティモデル"であ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本経営診断学会論集 Vol. 8; pp. 9 - 14
Main Author 辻, 朋子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本経営診断学会 2008
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1882-4544
DOI10.11287/jmda.8.9

Cover

More Information
Summary:本研究は,不可視のサービス機能の変容を通して,共同体を閾値の突破に向けていかにファシリテートするかの試みである。まず,触媒機能を持つヒトや組織を"セレンディピティ"とし,これを共同体に組み込む支援を通して不可視サービスの可視化過程を導く。次にそうした,一連のプロセスはゆらぎとしての混沌から秩序が形成されるオートポイエーティック・システムであり,これが自己組織化の本質であることを論証する。結論として仕事を分割するための分業が支配する"不幸せなコミュニティモデル"に対し,補い合うための協働から創発されるのが"幸せなコミュニティモデル"であり,それを誘発させるのがファシリテータの役割であることを示す。
ISSN:1882-4544
DOI:10.11287/jmda.8.9