Green関数法による回折波の解析
回折や多重反射が著しい波の場を解析する際, Green関数法は有力な手段となる.しかしながら, 波浪場への適用における開境界での解の接続条件が不充分なたあ, 解析の精度が低下している場合もしばしば見られる.本論文においては, 開境界における解の接続に関して厳密な考察を行い, 両翼防波堤の開口部を通過する波について, 厳密解であるMathieu関数解との比較を通してその妥当性を検討した.開境界における振幅勾配のみを接続する従来の方式では, 回折現象を正しく再現できないが, 振幅と振幅勾配の双方を接続することによって厳密解とほぼ一致する数値解が得られた....
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Published in | 日本流体力学会誌「ながれ」 Vol. 17; no. 1; pp. 22 - 27 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
社団法人 日本流体力学会
28.02.1998
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ISSN | 0286-3154 2185-4912 |
DOI | 10.11426/nagare1982.17.22 |
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Summary: | 回折や多重反射が著しい波の場を解析する際, Green関数法は有力な手段となる.しかしながら, 波浪場への適用における開境界での解の接続条件が不充分なたあ, 解析の精度が低下している場合もしばしば見られる.本論文においては, 開境界における解の接続に関して厳密な考察を行い, 両翼防波堤の開口部を通過する波について, 厳密解であるMathieu関数解との比較を通してその妥当性を検討した.開境界における振幅勾配のみを接続する従来の方式では, 回折現象を正しく再現できないが, 振幅と振幅勾配の双方を接続することによって厳密解とほぼ一致する数値解が得られた. |
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ISSN: | 0286-3154 2185-4912 |
DOI: | 10.11426/nagare1982.17.22 |