顔画像による印象形成 ―画質効果の個人差について

本研究では,顔画像から受ける人物印象に与える画質の効果が,相貌や性別といった個人差によって異なるのかどうかを検討した.相貌および性別の異なる複数の顔画像を実験に用い,それらの画質をコントロールした刺激画像上の人物の印象を3個の形容詞対(「親しみやすい-親しみにくい」「活発な-おとい」「まじめな-ふまじめな」)からなる5件法の質問紙によって被験者に評価させた.その結果,相貌や性別に比較的関係なく効果を及ぼす画質操作と,相貌や性別によって効果の異なる画質操作があることが分かった....

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Published in日本写真学会誌 Vol. 74; no. 6; pp. 315 - 319
Main Authors 坪井, 麻早記, 青木, 直和, 佐藤, 慈, 小林, 裕幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本写真学会 2011
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ISSN0369-5662
1884-5932
DOI10.11454/photogrst.74.315

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Summary:本研究では,顔画像から受ける人物印象に与える画質の効果が,相貌や性別といった個人差によって異なるのかどうかを検討した.相貌および性別の異なる複数の顔画像を実験に用い,それらの画質をコントロールした刺激画像上の人物の印象を3個の形容詞対(「親しみやすい-親しみにくい」「活発な-おとい」「まじめな-ふまじめな」)からなる5件法の質問紙によって被験者に評価させた.その結果,相貌や性別に比較的関係なく効果を及ぼす画質操作と,相貌や性別によって効果の異なる画質操作があることが分かった.
ISSN:0369-5662
1884-5932
DOI:10.11454/photogrst.74.315