Linitis plastica型胃癌の外科治療に関する検討
Linitis plastica型胃癌50例 [巨大鐵襞 (+) 型: 27例, 巨大鐵襞 (-) 型: 23例] について手術所見と遠隔成績との関係を臨床病理学的に検討した. 腹膜播種性転移およびリンパ節転移ともに巨大鐵襞 (+) 型が巨大皺襞 (-) 型に比べて高率であり, その予後は巨大皺襞 (-) 型が良好であった. 一方, リンパ節転移の有無からみた予後は根治切除例でn (+) 群がn (-) 群に比べて良好であり, 腹膜播種からみた予後は5年生存率でP010%, P115%と5年生存例の認められないP2・P3に比べて良好であった. 以上より本型胃癌の治療成績を向上させるためには,...
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          | Published in | 日本消化器外科学会雑誌 Vol. 20; no. 8; pp. 1844 - 1851 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本消化器外科学会
    
        1987
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| Subjects | |
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| ISSN | 0386-9768 1348-9372  | 
| DOI | 10.5833/jjgs.20.1844 | 
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| Summary: | Linitis plastica型胃癌50例 [巨大鐵襞 (+) 型: 27例, 巨大鐵襞 (-) 型: 23例] について手術所見と遠隔成績との関係を臨床病理学的に検討した. 腹膜播種性転移およびリンパ節転移ともに巨大鐵襞 (+) 型が巨大皺襞 (-) 型に比べて高率であり, その予後は巨大皺襞 (-) 型が良好であった. 一方, リンパ節転移の有無からみた予後は根治切除例でn (+) 群がn (-) 群に比べて良好であり, 腹膜播種からみた予後は5年生存率でP010%, P115%と5年生存例の認められないP2・P3に比べて良好であった. 以上より本型胃癌の治療成績を向上させるためには, 腹膜播種が著明でなく (P1まで), 遠隔リンパ節転移がなければ可能な限り腫瘍を切除する根治手術をすべきであると考える. | 
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| ISSN: | 0386-9768 1348-9372  | 
| DOI: | 10.5833/jjgs.20.1844 |