プロヴォックスの治療成績 気管食道シャント発声によるQOL評価

当科で経験したプロヴォックスを用いた気管食道シャントによる音声獲得につき臨床的検討を行った。年齢は49歳から83歳までの平均61歳で性別は男性6例, 女性1例であった。喉頭摘出となった原疾患としては喉頭癌2例, 下咽頭癌5例であった。全例術後4日目から発声可能であった。また術中, 術後経過中大きな合併症もなかった。食道発声による音声獲得には長期のリハビリを要し成功率も高くなく, 下咽頭癌では食道発声自体が困難であり気管食道シャントによる音声獲得は患者のQOL改善に意義のある手段と考えられた。...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 56; no. Supplement1; pp. s104 - s107
Main Authors 大原, 浩達, 原, 晃, 西村, 文吾, 田中, 秀峰, 田渕, 経司, 中山, 雅博, 大久保, 英樹, 芦澤, 圭, 星野, 朝文, 和田, 哲郎, 吉村, 知倫, 上前泊, 功, 中馬越, 真理子, 廣瀬, 由紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 05.03.2013
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ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo.56.s104

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Summary:当科で経験したプロヴォックスを用いた気管食道シャントによる音声獲得につき臨床的検討を行った。年齢は49歳から83歳までの平均61歳で性別は男性6例, 女性1例であった。喉頭摘出となった原疾患としては喉頭癌2例, 下咽頭癌5例であった。全例術後4日目から発声可能であった。また術中, 術後経過中大きな合併症もなかった。食道発声による音声獲得には長期のリハビリを要し成功率も高くなく, 下咽頭癌では食道発声自体が困難であり気管食道シャントによる音声獲得は患者のQOL改善に意義のある手段と考えられた。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo.56.s104