無気肺を伴った肺癌に対する超音波断層法の有用性
無気肺を伴った肺癌に対する超音波断層法の有用性につき検討した. 胸部X線, CTでは無気肺と腫瘤の識別は困難である. 無気肺影内部の腫瘍の大きさ, 腫瘤の内部の壊死巣の検出に本法は通常のX線検査と比較し有用であった. またこの様な症例を経過観察する場合に, 化学療法, 放射線療法などの効果判定に有用であった. しかし無気肺の胸壁に接する面積が小さいときは, sonic window が十分でなく, 内部の一部しか観察できないこともあり, 従来の検査法に本法を加え総合的に判断することが重要と思われる....
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          | Published in | 日本胸部疾患学会雑誌 Vol. 25; no. 3; pp. 350 - 355 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | English Japanese  | 
| Published | 
            社団法人 日本呼吸器学会
    
        25.03.1987
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0301-1542 1883-471X  | 
| DOI | 10.11389/jjrs1963.25.350 | 
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| Summary: | 無気肺を伴った肺癌に対する超音波断層法の有用性につき検討した. 胸部X線, CTでは無気肺と腫瘤の識別は困難である. 無気肺影内部の腫瘍の大きさ, 腫瘤の内部の壊死巣の検出に本法は通常のX線検査と比較し有用であった. またこの様な症例を経過観察する場合に, 化学療法, 放射線療法などの効果判定に有用であった. しかし無気肺の胸壁に接する面積が小さいときは, sonic window が十分でなく, 内部の一部しか観察できないこともあり, 従来の検査法に本法を加え総合的に判断することが重要と思われる. | 
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| ISSN: | 0301-1542 1883-471X  | 
| DOI: | 10.11389/jjrs1963.25.350 |