滋賀県今津保健所管内における突然死の年齢, 病型別にみた死亡場所に関する検討

滋賀県今津保健所管内 (人口約52,000人) における1998年から1991年までの4年間の死亡を調査し, 突然死の年齢, 病型別にみた死亡場所について検討した。24時間, 1時間以内の予期せぬ内因性の死亡を突然死と定義した。 4年間の全死亡は1799件, 人口10万人当たり年間死亡率は859であった。24時間以内突然死は299件で全死亡の17%, 1時間以内突然死は131件で全死亡の7%を占めた。1時間以内突然死の年間発生率は男72, 女21と男の方が3倍以上の高率であった。 病型別では, 24時間以内突然死では心疾患が62%, 1時間以内突然死では76%を占めた。 年齢別に死亡場所をみる...

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Published in日本循環器管理研究協議会雑誌 Vol. 29; no. 2; pp. 89 - 94
Main Authors 上島, 弘嗣, 喜多, 義邦, 山川, 正信, 岡山, 明, 角野, 文彦, 本郷, 節哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本循環器管理研究協議会 01.11.1994
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ISSN0914-7284
DOI10.11381/jjcdp1974.29.89

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Summary:滋賀県今津保健所管内 (人口約52,000人) における1998年から1991年までの4年間の死亡を調査し, 突然死の年齢, 病型別にみた死亡場所について検討した。24時間, 1時間以内の予期せぬ内因性の死亡を突然死と定義した。 4年間の全死亡は1799件, 人口10万人当たり年間死亡率は859であった。24時間以内突然死は299件で全死亡の17%, 1時間以内突然死は131件で全死亡の7%を占めた。1時間以内突然死の年間発生率は男72, 女21と男の方が3倍以上の高率であった。 病型別では, 24時間以内突然死では心疾患が62%, 1時間以内突然死では76%を占めた。 年齢別に死亡場所をみると, 90歳未満では病院での突然死 (24時間以内) が81%を占めていたのに対し, 80歳以上では35%であり, 自宅でのそれが61%と高率であった。 循環器疾患による自宅での突然死のほとんどが高齢者であったことより, 循環器疾患登録において, 高齢者の突然死における自宅死亡例がもれやすいと考えられた。
ISSN:0914-7284
DOI:10.11381/jjcdp1974.29.89