非小細胞肺癌化学療法における血液毒性とPSおよび年齢との関連について
Cisplatin と vindesine を中心とした化学療法を施行した非小細胞肺癌186例について, 年齢・PSと化療後の血液毒性との関連を検討した. PS2~3の症例ではPS0~1症例に比較しHbが有意に減少し, PS2~3症例の中では50歳未満に比較し60歳以上の症例で有意にHbが減少した. また, 50歳未満の症例に比較し70歳以上の症例では血小板が有意に減少した. 高度血液毒性では4度白血球減少13例のうち5例, 3度以上貧血9例のうち1例, 3度血小板減少5例のうち1例が70歳以上の症例であった. また, 75歳以上の10症例では4度白血球減少3例を認めた. ただし, 70歳以上...
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Published in | 日本胸部疾患学会雑誌 Vol. 29; no. 2; pp. 231 - 238 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
社団法人 日本呼吸器学会
25.02.1991
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Subjects | |
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ISSN | 0301-1542 1883-471X |
DOI | 10.11389/jjrs1963.29.231 |
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Summary: | Cisplatin と vindesine を中心とした化学療法を施行した非小細胞肺癌186例について, 年齢・PSと化療後の血液毒性との関連を検討した. PS2~3の症例ではPS0~1症例に比較しHbが有意に減少し, PS2~3症例の中では50歳未満に比較し60歳以上の症例で有意にHbが減少した. また, 50歳未満の症例に比較し70歳以上の症例では血小板が有意に減少した. 高度血液毒性では4度白血球減少13例のうち5例, 3度以上貧血9例のうち1例, 3度血小板減少5例のうち1例が70歳以上の症例であった. また, 75歳以上の10症例では4度白血球減少3例を認めた. ただし, 70歳以上に重篤な副作用は認めず, 年齢と各血球最低値との間には相関は認められなかった. |
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ISSN: | 0301-1542 1883-471X |
DOI: | 10.11389/jjrs1963.29.231 |