診断困難な下腹部疼痛に対する腹腔鏡検査の有用性について

頑固な下腹部疼痛を訴えて来院した外来患者で, 内診及び通常の臨床検査では診断困難であつた44例に腹腔鏡検査を行つたところ, 24例には何らかの異常所見を認めたが, 20例には何らの異常所見を認めなかつた. それぞれ適切な治療を行い, いずれにおいても良好な結果を得ることができた. その結果以下の点で有用であると考えられた. 1)通常の検査では診断困難な微弱病変の診断が可能. 2)子宮内膜症・炎症性疾患などの病態の把握. 3)適切な治療法の選択. 4)婦人科的疾患の否定.疾病に対する患者の不安除去....

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Published in医療 Vol. 42; no. 10; pp. 936 - 939
Main Authors 喪川, 富保, 宮木, 保成, 森, 透
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.10.1988
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.42.936

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Summary:頑固な下腹部疼痛を訴えて来院した外来患者で, 内診及び通常の臨床検査では診断困難であつた44例に腹腔鏡検査を行つたところ, 24例には何らかの異常所見を認めたが, 20例には何らの異常所見を認めなかつた. それぞれ適切な治療を行い, いずれにおいても良好な結果を得ることができた. その結果以下の点で有用であると考えられた. 1)通常の検査では診断困難な微弱病変の診断が可能. 2)子宮内膜症・炎症性疾患などの病態の把握. 3)適切な治療法の選択. 4)婦人科的疾患の否定.疾病に対する患者の不安除去.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.42.936