自動車エアバッグ類のリサイクルシステムの現状と課題

本報告では, 自動車リサイクル法によりメーカー責任の下で処理・リサイクルされることになった「エアバッグ類」についてとりあげ, (1) エアバッグ類が指定回収物品に指定された理由, (2) 自動車リサイクル法下でのエアバッグ類の処理・リサイクルの特徴, (3) メーカー責任下でのエアバッグ類の処理・リサイクルは, 既存リサイクルセクターにどのような影響をもたらしているのかについて考察を行った。エアバッグ類のリサイクル・処理方法のうち, 車上作動処理が主流になることで, これまでほとんど行われてこなかった, 自動車メーカー等と解体業者との間のリスクコミュニケーションが進む可能性がある。その一方で,...

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Published in廃棄物学会誌 Vol. 17; no. 3; pp. 142 - 150
Main Authors 外川, 健一, 岡村, 里恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 2006
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ISSN0917-0855
1883-8960
DOI10.3985/wmr.17.142

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Summary:本報告では, 自動車リサイクル法によりメーカー責任の下で処理・リサイクルされることになった「エアバッグ類」についてとりあげ, (1) エアバッグ類が指定回収物品に指定された理由, (2) 自動車リサイクル法下でのエアバッグ類の処理・リサイクルの特徴, (3) メーカー責任下でのエアバッグ類の処理・リサイクルは, 既存リサイクルセクターにどのような影響をもたらしているのかについて考察を行った。エアバッグ類のリサイクル・処理方法のうち, 車上作動処理が主流になることで, これまでほとんど行われてこなかった, 自動車メーカー等と解体業者との間のリスクコミュニケーションが進む可能性がある。その一方で, 自動車リサイクル法の下でメーカー等による解体業者の選別や統制が行われる可能性も生まれたと考えられる。
ISSN:0917-0855
1883-8960
DOI:10.3985/wmr.17.142