重症気管支喘息児の施設入院療法の効果 共通指標を用いた多施設検討

重症の気管支喘息児に対する施設入院療法の効果を検討するために患者背景を調査し, 入院時と退院時の使用薬剤, 呼吸機能, 気道過敏性, 運動能力を比較検討した. その結果, 1)使用薬剤の減量, 2)呼吸機能の改善, 3)気道過敏性の改善, 4)運動能力の向上が認あられた. 以上より喘息児が重症化した場合には薬剤による見かけの症状の改善に満足することなく, アレルゲンや気道刺激物の整備, 心身の鍛練などを積極的に指導することや施設入院療法を考慮することが重要と考えられた....

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Published in医療 Vol. 49; no. 10; pp. 831 - 836
Main Author 国立療養所小児慢性疾患中央共同研究会・喘息班
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.10.1995
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.49.831

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Summary:重症の気管支喘息児に対する施設入院療法の効果を検討するために患者背景を調査し, 入院時と退院時の使用薬剤, 呼吸機能, 気道過敏性, 運動能力を比較検討した. その結果, 1)使用薬剤の減量, 2)呼吸機能の改善, 3)気道過敏性の改善, 4)運動能力の向上が認あられた. 以上より喘息児が重症化した場合には薬剤による見かけの症状の改善に満足することなく, アレルゲンや気道刺激物の整備, 心身の鍛練などを積極的に指導することや施設入院療法を考慮することが重要と考えられた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.49.831