超音波スクリーニングの精度向上のためのシステムに関する検討

がん・生活習慣病健診の超音波検査ではVTRを用いたダブルチェックを採用している。一次超音波検査は超音波検査士が担当し, ダブルチェックによる診断の確定と経過観察や精検などの指示は医師が担当している。ダブルチェックで超音波診断に疑問がある場合や要精検と判定された症例については医療機関に紹介する前に対がん協会に再度呼び出し二次超音波検査を実施している。対象は1996年から1999年までに宮城県対がん協会のがん・生活習慣病健診の超音波検査を受検した21,979人である。今回の検討では, もしも二次超音波検査を実施しなければVTR見直しでチェックされた526人 (超音波検査受検者総数の234%) は全...

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Published in日本消化器集団検診学会雑誌 Vol. 39; no. 4; pp. 314 - 317
Main Authors 小野寺, 博義, 渋谷, 大助, 岩崎, 隆雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器がん検診学会 15.07.2001
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ISSN1345-4110
2186-7321
DOI10.11404/jsgcs2000.39.4_314

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Summary:がん・生活習慣病健診の超音波検査ではVTRを用いたダブルチェックを採用している。一次超音波検査は超音波検査士が担当し, ダブルチェックによる診断の確定と経過観察や精検などの指示は医師が担当している。ダブルチェックで超音波診断に疑問がある場合や要精検と判定された症例については医療機関に紹介する前に対がん協会に再度呼び出し二次超音波検査を実施している。対象は1996年から1999年までに宮城県対がん協会のがん・生活習慣病健診の超音波検査を受検した21,979人である。今回の検討では, もしも二次超音波検査を実施しなければVTR見直しでチェックされた526人 (超音波検査受検者総数の234%) は全て医療機関に紹介され精検を受診していたことになるが, 二次超音波検査を実施したことで医療機関への紹介を140人 (超音波検査受検者総数の0.64%) に減らすことが可能であった。
ISSN:1345-4110
2186-7321
DOI:10.11404/jsgcs2000.39.4_314