統合的創作活動におけるメディアとコミュニティの役割 英語の歌とCG制作を融合した教育実践

本研究は、英語の歌に合わせたCG作品を制作するサークルを大学内に設置して、地域の小学生と保護者を招き、遊びを通した学びにおいて、メディアとコミュニティの果たす役割を実践的に検討したものである。ポップスを聞いたり歌ったりすることによって英語に親しむことと、やさしいCGソフトやイメージスキャナを用い、コンピュータを創作の道具として楽しく使えるようになることを考えて企画・実施した。こうした創作活動の中で、CGが非常に魅力的なメディアとして機能していることがうかがわれた。また、大学が児童にとって学校とは異なる遊びや学びのリソースとなるとともに、教育関係の専攻の学生にとって児童と接することのできる場を作...

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Published inコンピュータ&エデュケーション Vol. 3; pp. 77 - 87
Main Authors 村井, 潤一郎, 古池, 若葉, 岩男, 卓実, 市川, 伸一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 CIEC 1997
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ISSN2186-2168
2188-6962
DOI10.14949/konpyutariyoukyouiku.3.77

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Summary:本研究は、英語の歌に合わせたCG作品を制作するサークルを大学内に設置して、地域の小学生と保護者を招き、遊びを通した学びにおいて、メディアとコミュニティの果たす役割を実践的に検討したものである。ポップスを聞いたり歌ったりすることによって英語に親しむことと、やさしいCGソフトやイメージスキャナを用い、コンピュータを創作の道具として楽しく使えるようになることを考えて企画・実施した。こうした創作活動の中で、CGが非常に魅力的なメディアとして機能していることがうかがわれた。また、大学が児童にとって学校とは異なる遊びや学びのリソースとなるとともに、教育関係の専攻の学生にとって児童と接することのできる場を作れたことの意義は大きいと思われる。ただし、英語の曲は、聞くことは好まれたが、歌うことに対してかなりの個人差があることや、保護者が消極的になりがちなことが見られ、運営のしかたには検討課題が残された。
ISSN:2186-2168
2188-6962
DOI:10.14949/konpyutariyoukyouiku.3.77