コーヒー豆による嗅覚刺激の脳機能画像(fMRI)

ヒトの高次脳機能を解明する方法として, 脳賦活時に神経細胞の活動にともなう局所脳血流量を測定する150-H20のPET(Positron emissiontomography)が主流であった. しかし, 被曝の関係で最大12スキャンまでという制限系統的に不利であった. 近年, MRIの技術革新によりEPI(エコープラナーイメージング)機能が汎用機にも搭載され, さらに脳賦活部位の酸化ヘモグロビン還元ヘモグロビン比が変化してT2の信号上昇をとらえるBOLD(blood oxgenation level dependent)効果の概念により, 高次脳機能画像が得られるようになった. これにより,...

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Published in医療 Vol. 56; no. 8; pp. 487 - 490
Main Authors 大塚, 次男, 大塚, 和人, 加藤, 融, 湯浅, 龍彦, 伊藤, 輝明, 松永, 太, 長谷川, 真一, 高原, 淑子, 桜井, 淳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.08.2002
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.56.487

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Summary:ヒトの高次脳機能を解明する方法として, 脳賦活時に神経細胞の活動にともなう局所脳血流量を測定する150-H20のPET(Positron emissiontomography)が主流であった. しかし, 被曝の関係で最大12スキャンまでという制限系統的に不利であった. 近年, MRIの技術革新によりEPI(エコープラナーイメージング)機能が汎用機にも搭載され, さらに脳賦活部位の酸化ヘモグロビン還元ヘモグロビン比が変化してT2の信号上昇をとらえるBOLD(blood oxgenation level dependent)効果の概念により, 高次脳機能画像が得られるようになった. これにより, fMRIの脳機能画像の研究が盛んに行われるようになり, とくに運動視覚言語刺激などの研究報告は数多く見受けられるようになった. 今回, 私たちは嗅覚刺激による脳賦活画像を描出したので報告する
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.56.487