新抗腫瘍性抗生物質 (2R)-4'-O-Tetrahydropyranyladriamycinのラットにおける生体内動態 単回投与試験
(2R)-4'-O-Tetrahydropyranyladriamycin (THPと略記) は, 梅沢ら1)により発見された新規なアントラサイクリン系抗腫瘍性抗生物質であり, Doxorubicin (Adriamycin, ADMと略記) の4, 位に酸素原子を介してテトラヒドロピラニル基を導入したADMの新規な誘導体である。 THPは各種実験腫瘍においてADMより優れた効果1, 2)を示し, 又, ハムスターにおいて心毒性が低いことが報告されている3)。 THPの生体内動態についてはすでにマウス4), ウサギ5), イヌ6)等における実験結果が報告されている。 今回著者等は,...
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Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 39; no. 2; pp. 612 - 628 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
25.02.1986
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ISSN | 0368-2781 2186-5477 |
DOI | 10.11553/antibiotics1968b.39.612 |
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Summary: | (2R)-4'-O-Tetrahydropyranyladriamycin (THPと略記) は, 梅沢ら1)により発見された新規なアントラサイクリン系抗腫瘍性抗生物質であり, Doxorubicin (Adriamycin, ADMと略記) の4, 位に酸素原子を介してテトラヒドロピラニル基を導入したADMの新規な誘導体である。 THPは各種実験腫瘍においてADMより優れた効果1, 2)を示し, 又, ハムスターにおいて心毒性が低いことが報告されている3)。 THPの生体内動態についてはすでにマウス4), ウサギ5), イヌ6)等における実験結果が報告されている。 今回著者等は, 14Cで標識したTHPを用い, ラットにおけるTHPの体内動態について検討したので報告する。 |
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ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.39.612 |