筋力増強運動中の心拍血圧反応 心負荷の減少を目的とした検討

心負荷を低く抑えることを目的とした筋力増強運動中の心拍血圧反応について検討した。対象は健常男性7名で,膝伸筋の筋力増強運動中の心拍血圧反応をトノメトリ法(CBM7000)を用いて測定した。筋力増強運動は椅子坐位における膝伸展運動と臥位伸展挙上を行った。筋力増強運動中の心負荷は運動強度,反複回数の増加に伴い上昇した。逆に,休止期を長くとることで筋力増強運動中の心負荷を低く抑えることが可能であった。運動様式の違いでは坐位膝伸展運動に比べ,臥位伸展挙上運動で血圧反応は有意に高い値を示した。以上のことから1セットの反復回数を少なくし,休止期を長くとること及び運動様式を変化させることで心負荷を低く抑えた...

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Published in理学療法学 Vol. 22; no. 4; pp. 171 - 174
Main Authors 深井, 和良, 久保田, 京子, 山田, 純生, 大森, 豊, 渡辺, 敏, 長谷川, 輝美, 山崎, 裕司, 三好, 邦達, 長田, 尚彦, 田辺, 一彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 31.07.1995
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00003128835

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Summary:心負荷を低く抑えることを目的とした筋力増強運動中の心拍血圧反応について検討した。対象は健常男性7名で,膝伸筋の筋力増強運動中の心拍血圧反応をトノメトリ法(CBM7000)を用いて測定した。筋力増強運動は椅子坐位における膝伸展運動と臥位伸展挙上を行った。筋力増強運動中の心負荷は運動強度,反複回数の増加に伴い上昇した。逆に,休止期を長くとることで筋力増強運動中の心負荷を低く抑えることが可能であった。運動様式の違いでは坐位膝伸展運動に比べ,臥位伸展挙上運動で血圧反応は有意に高い値を示した。以上のことから1セットの反復回数を少なくし,休止期を長くとること及び運動様式を変化させることで心負荷を低く抑えた筋力増強運動を行うことが可能と考えられた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00003128835