高品位印刷における主観的評価-高品位印刷における視知覚・心理特性の定量化 (2)

「1. 目的」最新の印刷技術として進出の著しい高品位印刷における高精細およびFM印刷法の測色面からの物理的特性について第1報に報告した. その結果, 反射濃度に関するYule-Nielsen式のn値[注1]の適用性, 色度の変動特性等について確認された. また, 画像特性を決定する基本要因であるコントラスト, 彩度, 解像力の向上, また色差値の感覚的表現[注2]での差異が明らかになった. 本報は, これらの高精細およびFM印刷画像の物理的特性が視知覚を通して観察される場合の評価にどのような影響を与えるかを調べることが目的である. 印刷画像試料を一対比較法により視知覚評価し, またこれらのデー...

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Published in感性工学研究論文集 Vol. 1; no. 1; pp. 59 - 64
Main Authors 関, 卓, 森, 典彦, 金子, 良二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本感性工学会 2001
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ISSN1346-1958
1884-524X
DOI10.5057/jjske2001.1.59

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Summary:「1. 目的」最新の印刷技術として進出の著しい高品位印刷における高精細およびFM印刷法の測色面からの物理的特性について第1報に報告した. その結果, 反射濃度に関するYule-Nielsen式のn値[注1]の適用性, 色度の変動特性等について確認された. また, 画像特性を決定する基本要因であるコントラスト, 彩度, 解像力の向上, また色差値の感覚的表現[注2]での差異が明らかになった. 本報は, これらの高精細およびFM印刷画像の物理的特性が視知覚を通して観察される場合の評価にどのような影響を与えるかを調べることが目的である. 印刷画像試料を一対比較法により視知覚評価し, またこれらのデータを基に多変量解析の重回帰分析により, 高精細印刷, FM印刷における〈好ましさ〉に対して視知覚評価が与える影響を調べる. 印刷物の良否は最終的に視知覚に委ねられることが前提となるので, これらの関係について調べることは意義あることと考えられる.
ISSN:1346-1958
1884-524X
DOI:10.5057/jjske2001.1.59