脳性麻痺療育の進歩と限界

筆者は1985(昭和60)年, 第10回東日本小児科学会で『CPの療育―その可能性と限界―』と題し七つの観点から教育講演を行い報告した1). また1988(昭和63)年, 第25回の本学会で『CPの治療とその限界』と題しパネルディスカッションが行われ, 座長をつとめた陣内が本誌にその要旨を既述している2). 今回米本会長が筆者に与えた主題は『CP療育の進歩と限界』である. 脳性麻痺(以下, CPと略)の療育に長年従事してきた人や, リハビリテーション(以下, リハと略)医学関係者は, 他のリハ医学の進歩同様, なんとなくCPの療育の進歩を感じている方も多いと思う. そして陣内はその要旨の中で「...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 29; no. 6; pp. 475 - 487
Main Author 廿楽, 重信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本リハビリテーション医学会 18.06.1992
日本リハビリテーション医学会
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ISSN0034-351X
1880-778X
DOI10.2490/jjrm1963.29.475

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Summary:筆者は1985(昭和60)年, 第10回東日本小児科学会で『CPの療育―その可能性と限界―』と題し七つの観点から教育講演を行い報告した1). また1988(昭和63)年, 第25回の本学会で『CPの治療とその限界』と題しパネルディスカッションが行われ, 座長をつとめた陣内が本誌にその要旨を既述している2). 今回米本会長が筆者に与えた主題は『CP療育の進歩と限界』である. 脳性麻痺(以下, CPと略)の療育に長年従事してきた人や, リハビリテーション(以下, リハと略)医学関係者は, 他のリハ医学の進歩同様, なんとなくCPの療育の進歩を感じている方も多いと思う. そして陣内はその要旨の中で「CPのリハは, あくまでチーム・アプローチが基本である.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.29.475