Ischemic hepatitis 6例の臨床病理学的検討
Ischmic hepatitis6例の臨床病理学的検討を行なった. 年齢は53~74歳(平均61.3±9.2歳)で全例男性. 基礎疾患として肺癌, 間質性肺炎, 僧帽弁閉鎖不全症, 肺結核, 肺結核後遺症による呼吸不全, 高血圧による心不全を有していた. 生化学検査のピーク値はそれぞれGOT1, 128~6, 120IU/L(平均3,116±2,079.2IU/L), GPT605~3,790IU/L(平均1,842.2±1,308IU/L), LDH2,043~10,990IU/L(平均5,018.3±3,151.9IU/L), BUN24.6~58.9mg/dl(平均39.8±12.1m...
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| Published in | 医療 Vol. 52; no. 2; pp. 87 - 94 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 国立医療学会
20.02.1998
国立医療学会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 0021-1699 1884-8729 |
| DOI | 10.11261/iryo1946.52.87 |
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| Summary: | Ischmic hepatitis6例の臨床病理学的検討を行なった. 年齢は53~74歳(平均61.3±9.2歳)で全例男性. 基礎疾患として肺癌, 間質性肺炎, 僧帽弁閉鎖不全症, 肺結核, 肺結核後遺症による呼吸不全, 高血圧による心不全を有していた. 生化学検査のピーク値はそれぞれGOT1, 128~6, 120IU/L(平均3,116±2,079.2IU/L), GPT605~3,790IU/L(平均1,842.2±1,308IU/L), LDH2,043~10,990IU/L(平均5,018.3±3,151.9IU/L), BUN24.6~58.9mg/dl(平均39.8±12.1mg/dl)と高度の肝障害にもかかわらず平均GOT21.6日, GPT28日, LDH15.8日, BUN7.8日で正常化した. 初診時血圧は必ずしも低くなく, 血液ガス所見も全例がhypoxiaではなかった. 肝生検を施行した3例では中心静脈内やその周囲の拡張した類洞内のうっ血, 小葉中心帯における層状壊死などのIschemic hepatitisに特徴的な所見が認められた. 全例, 循環不全の治療にて速やかに改善し予後は基礎疾患に関係していた. |
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| ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
| DOI: | 10.11261/iryo1946.52.87 |