脳性麻痺に対する地域医療システムとリハビリテーションの役割

脳性麻痺に対する地域医療システムとリハビリテーション(以下, リハと略す)の役割と題したテーマをいただき, 肢体不自由児施設の立場からみた脳性麻痺の療育についての現状と課題を中心に報告する. 療育に関して 脳性麻痺の療育あるいはリハに関するキーワードは種々あると思われるが, 地域・在宅療育と施設入所療育の2つが車の両輪となってのシステム, 障害の重度重複化, ライフステージと関連しての少子・高齢化社会を取り上げた. ライフステージからの療育の流れは, 予防・早期発見・早期療育に始まり, 総合的なチームアプローチによる療育を継続し, 教育とともに社会性・親離れといった自立・就労, 二次障害などへ...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 32; no. 1; pp. 18 - 20
Main Author 君塚, 葵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本リハビリテーション医学会 1995
日本リハビリテーション医学会
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ISSN0034-351X
1880-778X
DOI10.2490/jjrm1963.32.18

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Summary:脳性麻痺に対する地域医療システムとリハビリテーション(以下, リハと略す)の役割と題したテーマをいただき, 肢体不自由児施設の立場からみた脳性麻痺の療育についての現状と課題を中心に報告する. 療育に関して 脳性麻痺の療育あるいはリハに関するキーワードは種々あると思われるが, 地域・在宅療育と施設入所療育の2つが車の両輪となってのシステム, 障害の重度重複化, ライフステージと関連しての少子・高齢化社会を取り上げた. ライフステージからの療育の流れは, 予防・早期発見・早期療育に始まり, 総合的なチームアプローチによる療育を継続し, 教育とともに社会性・親離れといった自立・就労, 二次障害などへの対応, 「親亡きあと」といわれている問題など広範なものがある.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.32.18