テキストマイニングによる臨床心理士と公認心理師に関する論文タイトル分析 公認心理師資格創設前後の研究背景や研究動向に着目して

本研究の目的は、テキストマイニングの手法を用いて「臨床心理士」および「公認心理師」を含む論文タイトルを分析し、両資格の領域における動向や背景を明らかにする。公認心理師法が成立した2015年から公認心理師国家試験が実施された2018年までをⅠ期、そして公認心理師が誕生した2019年から2023年をⅡ期とし、時期ごとの特徴的な語を抽出するために対応分析を行った。その結果、両資格にはそれぞれ特徴的な語が含まれることが明らかになった。共通する単語も存在するが、公認心理師は新しい資格であり、今後の課題が多いことが示唆された。一方、臨床心理士は、長年の実践や実績に基づく論文タイトルが多く見られた。いずれの...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本ヒューマンケア科学会誌 Vol. 18; no. 1; pp. 79 - 87
Main Authors 石田, 賢哉, 諏訪, 容子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヒューマンケア科学学会 2025
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1882-6962
2436-0309
DOI10.50922/jjahcs.2024017-C

Cover

More Information
Summary:本研究の目的は、テキストマイニングの手法を用いて「臨床心理士」および「公認心理師」を含む論文タイトルを分析し、両資格の領域における動向や背景を明らかにする。公認心理師法が成立した2015年から公認心理師国家試験が実施された2018年までをⅠ期、そして公認心理師が誕生した2019年から2023年をⅡ期とし、時期ごとの特徴的な語を抽出するために対応分析を行った。その結果、両資格にはそれぞれ特徴的な語が含まれることが明らかになった。共通する単語も存在するが、公認心理師は新しい資格であり、今後の課題が多いことが示唆された。一方、臨床心理士は、長年の実践や実績に基づく論文タイトルが多く見られた。いずれの資格にも現在もさまざまな課題があるが、重要なことは、両資格が共に国民のこころの健康に寄与することであり、今後、より多くの国民が安心して心理的な支援が受けられるようになることであると考えられる。
ISSN:1882-6962
2436-0309
DOI:10.50922/jjahcs.2024017-C