未破裂脳動脈瘤の非手術例に対する画像による定期的経過観察の検討
「はじめに」未破裂脳動脈瘤に関しては, その自然歴ついては多数の報告がある3)4)7)10)12)17)18). 未破裂脳動脈瘤国際研究(ISUIA)の結果と, 他の報告例とは自然歴に関しては差異が認められるが, サイズの大きい動脈瘤は破裂しやすいことで一致している3)10)17). 最近の治療ガイドラインでは, 日本脳ドック学会ではサイズ5-7mm以上で, 平均寿命が10年以上見込まれるものについては手術を推奨するとし13), Komotarらのガイドラインでも5mm以上は手術を推奨すると報告されている7). 一方, サイズ5mm未満は経過観察される場合が多いが, 発見された動脈瘤でどういっ...
Saved in:
| Published in | 脳卒中の外科 Vol. 38; no. 3; pp. 148 - 152 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2010
日本脳卒中の外科学会 |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
| DOI | 10.2335/scs.38.148 |
Cover
| Summary: | 「はじめに」未破裂脳動脈瘤に関しては, その自然歴ついては多数の報告がある3)4)7)10)12)17)18). 未破裂脳動脈瘤国際研究(ISUIA)の結果と, 他の報告例とは自然歴に関しては差異が認められるが, サイズの大きい動脈瘤は破裂しやすいことで一致している3)10)17). 最近の治療ガイドラインでは, 日本脳ドック学会ではサイズ5-7mm以上で, 平均寿命が10年以上見込まれるものについては手術を推奨するとし13), Komotarらのガイドラインでも5mm以上は手術を推奨すると報告されている7). 一方, サイズ5mm未満は経過観察される場合が多いが, 発見された動脈瘤でどういったタイプが破裂しやすいか, 増大破裂のリスクファクターはなにか, 増大を画像検査していくタイミングおよび経過観察の有効性については報告が少なく14), いまだ経過観察に関するエビデンスに基づいたガイドラインはない. 発見される未破裂脳動脈瘤は増加しする一方, 保存的にみられる割合もエビデンスをふまえ, より増加する傾向にある. |
|---|---|
| ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
| DOI: | 10.2335/scs.38.148 |