アンギオテンシン変換酵素阻害薬およびアンギオテンシン受容体拮抗薬の併用療法が有効と思われた特発性膜性腎症の1例

3歳児検尿で発見された特発性膜性腎症の女児において, アンギオテンシン変換酵素阻害薬とアンギオテンシンII受容体拮抗薬の併用によりステロイドを投与することなく高度蛋白尿の消失を認めた症例を経験した. 予後良好とされるわが国の小児期発症の特発性膜性腎症の治療においては, 高度蛋白尿を呈する例でも, ステロイド薬や免疫抑制剤を導入する前に, まずレニン─アンギオテンシン系阻害薬を試みても良いと思われた....

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Published in日本小児腎臓病学会雑誌 Vol. 18; no. 1; pp. 9 - 13
Main Authors 平, 満也子, 赤司, 俊二, 大友, 義之, 高田, 大, 山城, 雄一郎, 藤永, 周一郎, 村上, 仁彦, 金子, 一成
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児腎臓病学会 15.04.2005
日本小児腎臓病学会
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ISSN0915-2245
1881-3933
DOI10.3165/jjpn.18.9

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Summary:3歳児検尿で発見された特発性膜性腎症の女児において, アンギオテンシン変換酵素阻害薬とアンギオテンシンII受容体拮抗薬の併用によりステロイドを投与することなく高度蛋白尿の消失を認めた症例を経験した. 予後良好とされるわが国の小児期発症の特発性膜性腎症の治療においては, 高度蛋白尿を呈する例でも, ステロイド薬や免疫抑制剤を導入する前に, まずレニン─アンギオテンシン系阻害薬を試みても良いと思われた.
ISSN:0915-2245
1881-3933
DOI:10.3165/jjpn.18.9