組織間コントロールの影響要因と役割ストレス 組織内および組織間コントロールの二重構造の視点から

本研究では,組織間コントロールがどのような要因によって規定されているか,その影響要因を特定するとともに,サプライヤーの境界連結者が認知する役割葛藤や役割曖昧性にどのような影響を与えるのかを検証する。サプライヤーの境界連結者は,バイヤーからの価格,品質,機能等の多様な要求に対応することが求められる一方で,自部門の会計責任を果たすべき存在として行動することも求められる。このようにサプライヤーの境界連結者は,組織内および組織間の重複的なマネジメント・コントロールの影響下に置かれることになる。それゆえ,サプライヤーの境界連結者が板挟みの状況に陥る可能性もあり,こうしたコントロールの二重構造が役割ストレ...

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Published in会計プログレス Vol. 2021; no. 22; pp. 51 - 66
Main Author 大浦, 啓輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本会計研究学会 2021
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ISSN2189-6321
2435-9947
DOI10.34605/jaa.2021.22_51

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Summary:本研究では,組織間コントロールがどのような要因によって規定されているか,その影響要因を特定するとともに,サプライヤーの境界連結者が認知する役割葛藤や役割曖昧性にどのような影響を与えるのかを検証する。サプライヤーの境界連結者は,バイヤーからの価格,品質,機能等の多様な要求に対応することが求められる一方で,自部門の会計責任を果たすべき存在として行動することも求められる。このようにサプライヤーの境界連結者は,組織内および組織間の重複的なマネジメント・コントロールの影響下に置かれることになる。それゆえ,サプライヤーの境界連結者が板挟みの状況に陥る可能性もあり,こうしたコントロールの二重構造が役割ストレスの原因となっているかどうかを検証する。
ISSN:2189-6321
2435-9947
DOI:10.34605/jaa.2021.22_51