学校教育における「多様性」と「統一性」の折衷点に関する一考察 南アフリカ共和国西ケープ州の教育省行政官と学校教員の認識を事例として

本稿の目的は、学校教育における「多様性」と「統一性」の折衷点を考察することである。具体的には、南アフリカ共和国の事例に焦点をあてて、質的研究により、同国の西ケープ州で高等学校段階のLife Orientationに関わる教育省行政官と学校教員の認識を分析・考察する。本稿では、現在の南アにおいては、教育省行政官と学校教員が批判的/反省的態度を有することで、「多様性」と「統一性」の同時達成が促進されている側面があることなどを指摘する。...

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Published in教育学研究 Vol. 88; no. 4; pp. 671 - 683
Main Author 坂口, 真康
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育学会 2021
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ISSN0387-3161
2187-5278
DOI10.11555/kyoiku.88.4_671

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Summary:本稿の目的は、学校教育における「多様性」と「統一性」の折衷点を考察することである。具体的には、南アフリカ共和国の事例に焦点をあてて、質的研究により、同国の西ケープ州で高等学校段階のLife Orientationに関わる教育省行政官と学校教員の認識を分析・考察する。本稿では、現在の南アにおいては、教育省行政官と学校教員が批判的/反省的態度を有することで、「多様性」と「統一性」の同時達成が促進されている側面があることなどを指摘する。
ISSN:0387-3161
2187-5278
DOI:10.11555/kyoiku.88.4_671