重症心身障害児の「学校」をつくる 教育と生存の場としての学校

本稿では、養護学校義務制実施期において「教育不可能」とされてきた重症心身障害児の学校教育を成立させるための理論と実践の枠組みが作られていく様態を「重症児の学校」の展開としておさえ、重症心身障害児の生存要求を教育の論理に即して組み替えることで重症児の就学を可能とする学校制度がつくられていく過程を検討し、障害のある子どもの学校を「教育と生存の場」として構想することが障害児教育学研究の課題であることを指摘した。...

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Published in教育学研究 Vol. 85; no. 4; pp. 433 - 445
Main Author 河合, 隆平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育学会 2018
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ISSN0387-3161
2187-5278
DOI10.11555/kyoiku.85.4_433

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Summary:本稿では、養護学校義務制実施期において「教育不可能」とされてきた重症心身障害児の学校教育を成立させるための理論と実践の枠組みが作られていく様態を「重症児の学校」の展開としておさえ、重症心身障害児の生存要求を教育の論理に即して組み替えることで重症児の就学を可能とする学校制度がつくられていく過程を検討し、障害のある子どもの学校を「教育と生存の場」として構想することが障害児教育学研究の課題であることを指摘した。
ISSN:0387-3161
2187-5278
DOI:10.11555/kyoiku.85.4_433