熊本地震後の静脈血栓塞栓症に対する当院の対応とDOACの有用性について
熊本地震発生2カ月間に当院で診療した静脈血栓塞栓症(VTE)患者は43例で,深部静脈血栓症(DVT)単独32例,肺血栓塞栓症(PTE)11例(9例DVT併発)だった。原則抗凝固療法開始し,第一選択は直接経口抗凝固薬(DOAC)とした。34例にDOAC,4例にワルファリンを使用した。地震発生4カ月間VTE再発例はなく,出血イベントはなかった。災害後VTEにDOACを中心とした治療は有用と考える。...
Saved in:
Published in | 脈管学 Vol. 57; no. 3; pp. 33 - 40 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脈管学会
10.03.2017
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0387-1126 1880-8840 |
DOI | 10.7133/jca.16-00026 |
Cover
Summary: | 熊本地震発生2カ月間に当院で診療した静脈血栓塞栓症(VTE)患者は43例で,深部静脈血栓症(DVT)単独32例,肺血栓塞栓症(PTE)11例(9例DVT併発)だった。原則抗凝固療法開始し,第一選択は直接経口抗凝固薬(DOAC)とした。34例にDOAC,4例にワルファリンを使用した。地震発生4カ月間VTE再発例はなく,出血イベントはなかった。災害後VTEにDOACを中心とした治療は有用と考える。 |
---|---|
ISSN: | 0387-1126 1880-8840 |
DOI: | 10.7133/jca.16-00026 |