発達障害児のMotor skillsを改善するための介入 システマティックレビュー

目的:発達障害児のMotor skillsを改善するための介入としてどのような方法が用いられているのかをシステマティックレビューによって明らかにし,介入方法の選択の一助とすることを目的とした.方法:5つのデータベースとハンドリサーチを用いて2013年1月1日から2023年2月1日までの論文を検索およびスクリーニングした.バイアスリスクの評価にはPhysiotherapy Evidence Databaseスケールを用いた.結果:687編の論文が抽出され,適格基準を満たした9編の論文が選択された.対象疾患はADHDが2編,ASDが3編,DCDが4編であった.介入方法は,スポーツ,乗馬,バーチャル...

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Published in専門リハビリテーション Vol. 23; no. 1; pp. 2 - 11
Main Authors 竹内, 祐樹, 坂上, 昇
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 多専会 専門リハビリテーション研究会 2024
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ISSN1347-2550
2434-7124
DOI10.34454/senmonreha.23.1_2

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Summary:目的:発達障害児のMotor skillsを改善するための介入としてどのような方法が用いられているのかをシステマティックレビューによって明らかにし,介入方法の選択の一助とすることを目的とした.方法:5つのデータベースとハンドリサーチを用いて2013年1月1日から2023年2月1日までの論文を検索およびスクリーニングした.バイアスリスクの評価にはPhysiotherapy Evidence Databaseスケールを用いた.結果:687編の論文が抽出され,適格基準を満たした9編の論文が選択された.対象疾患はADHDが2編,ASDが3編,DCDが4編であった.介入方法は,スポーツ,乗馬,バーチャルリアリティー,課題指向型トレーニングなどを使った介入があった.2編はバイアスリスクが7点以上と高い研究の質を示した.結論:抽出された論文は全て海外における論文であり,介入方法や評価尺度は様々であった.適用には注意を要する面もあるが,我が国における発達障害児の治療介入の一助となると考える.
ISSN:1347-2550
2434-7124
DOI:10.34454/senmonreha.23.1_2