傾斜プラネタリ加工によるCFRP穴あけ加工に関する研究 ラジアスエンドミルを用いた加工条件と工具摩耗評価

炭素繊維強化樹脂(CFRP)は難削材であり,バリや表層剥離が発生しやすい.著者らはCFRPの高品位穴あけ手法として傾斜プラネタリ加工を提案している.傾斜プラネタリ加工は工具を傾斜させ歳差運動による穴あけ加工であり,バリおよび表層剥離の抑制に効果がある.また,幾何学的にラジアスエンドミルを用いることで加工穴品質が向上することが明らかになっている.本報では傾斜プラネタリ加工にラジアスエンドミルを適用しCFRPの連続穴加工実験を行い,工具摩耗の進展と加工穴品質に関して考察した.また,分散分析を用いて傾斜プラネタリ加工の加工条件が加工穴品質に及ぼす影響を明らかにした....

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Bibliographic Details
Published in砥粒加工学会誌 Vol. 68; no. 11; pp. 617 - 623
Main Authors 田中, 秀岳, 佐々井, 宏典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 砥粒加工学会 01.11.2024
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ISSN0914-2703
1880-7534
DOI10.11420/jsat.68.617

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Summary:炭素繊維強化樹脂(CFRP)は難削材であり,バリや表層剥離が発生しやすい.著者らはCFRPの高品位穴あけ手法として傾斜プラネタリ加工を提案している.傾斜プラネタリ加工は工具を傾斜させ歳差運動による穴あけ加工であり,バリおよび表層剥離の抑制に効果がある.また,幾何学的にラジアスエンドミルを用いることで加工穴品質が向上することが明らかになっている.本報では傾斜プラネタリ加工にラジアスエンドミルを適用しCFRPの連続穴加工実験を行い,工具摩耗の進展と加工穴品質に関して考察した.また,分散分析を用いて傾斜プラネタリ加工の加工条件が加工穴品質に及ぼす影響を明らかにした.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.68.617