COVID-19の航空産業への影響と維持 運輸, 製造, 管制
COVID-19の影響により、航空需要は大幅に減少した。しかし、航空旅客貨物輸送は社会経済活動の基本の一つであり、ポストコロナ時代でも、航空は人類を発展させる一助であり続ける。本稿では、運輸、製造、管制分野の航空産業がポストコロナ社会でとるべき方向性を議論する。航空需要がほぼ回復するポストコロナ時代には、新しい生活様式の普及やビジネス形態の変容に伴って航空輸送形態が変容する可能性がある。この時代は、環境適合性(グリーン)が最重要となる新しい社会の到来時期にも一致する。そこで、グリーンに加えて、デジタルと次世代モビリティをキーワードとした高付加価値を目指すべきである。これには、電動推進航空機、水...
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Published in | 学術の動向 Vol. 27; no. 3; pp. 3_51 - 3_54 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本学術協力財団
01.03.2022
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Subjects | |
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ISSN | 1342-3363 1884-7080 |
DOI | 10.5363/tits.27.3_51 |
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Summary: | COVID-19の影響により、航空需要は大幅に減少した。しかし、航空旅客貨物輸送は社会経済活動の基本の一つであり、ポストコロナ時代でも、航空は人類を発展させる一助であり続ける。本稿では、運輸、製造、管制分野の航空産業がポストコロナ社会でとるべき方向性を議論する。航空需要がほぼ回復するポストコロナ時代には、新しい生活様式の普及やビジネス形態の変容に伴って航空輸送形態が変容する可能性がある。この時代は、環境適合性(グリーン)が最重要となる新しい社会の到来時期にも一致する。そこで、グリーンに加えて、デジタルと次世代モビリティをキーワードとした高付加価値を目指すべきである。これには、電動推進航空機、水素燃料航空機、空飛ぶクルマといった新技術を活用した機体開発が必要であるとともに、既存の技術で新たな航空需要を満たす輸送形態も発展させるべきである。無人機と有人機が協調する交通管理の実現も求められる。 |
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ISSN: | 1342-3363 1884-7080 |
DOI: | 10.5363/tits.27.3_51 |